シャーレに投げ込まれた音、光、身体、形、言語。
共生か、融合か、死滅か。
シャーレは音楽、ダンス、映像、美術、演劇、文学、などあらゆる分野の表現者を
集めたコラボレーションイベントです。表現者をさまざまな形で組み合わせて、
新たな表現や感覚が発生するか、混乱のうちに破綻するか、何も起こらず収束するか、
観客にそれぞれの視点で観察者になってもらおうという実験場です。
実験コラボレーションイベント「Schale(シャーレ)」は今回で10回目を迎えます。
これまでに計48組のコラボレーションが行われ、難解なアートから、変態エンタテイメントまで、
さまざまな分野のアーティストがそれぞれに興味深い「実験」を敢行してくれました。
記念すべき10回目は、[Special Edition]として、通常の形式と趣向を変え、過去に出演経験のある
アーティストを中心に、大人数による3つのコラボレーションパーティーを行います。
1.身体表現を中心としたパーティー
関西の地下には即興表現の実験場、「土星の会」というものがあります。その「土星の会」が地上に這いだした
「ティタンの会」に、エクスペリメンタル系ミュージシャン、アーティストによるサウンド、映像を加えて、
即興実験パフォーマンスを展開します。
2.ノイズ/音響のセッションを中心としたパーティー
楽譜って何?要は音が気持ちいいかどうかやろ!と考えるミュージシャンたちが繰り広げる大音響セッション。
さらに脳をダイレクトに刺激する映像とそれらの混沌の中を踊るダンサーがめくるめく感覚の世界に誘います。
3.人体ペイントを中心としたパーティー
詩人のつぶやきと壁面いっぱいの白い紙。ライブペインターたちが、人体を「ハンコ」にして作品を制作します。
「ハンコ」となる女性ダンサー、パフォーマー、ボーカリストたちが、ペインターの道具として、また、自らの
パフォーマンスの主体として気ままに動き回る中、その空気を捉えてミュージシャンが即興で音を作っていきます。
当日、「Schale」の記録写真をお願いしている溪英俊さんの
「Schale写真展」(12月開催予定)に先駆けて写真の一部を展示します。
[出演]
[Musicians/Sound Artists]
N.O.N
中川裕貴 (amplified cello, tape)
長野雅貴 (electric guitar)
奥村亘 (amplified classic guitar)
Kuckoo (electric bass)
xxxKNKxxx (percussion, others)
FeedbachOrchestra (electric guitar, electronics)
MARLYN (voice)
PROBLEMATICA
MASAKI (electric violin, electronics)
SHINKO (voice, others)
[Visual Artists]
小池芽英子
[Painters]
ENTER
[Dancers]
Bridget Scott
みすず
[Other Performers]
HARIKOZUE (noise performance)
Harico
Kozue Sugiura
CIC (poetry)
球体遊戯 (contact juggling)
2002年に始まり、10年目に突入する”土星の会”なる即興パフォーマンス月例会。
この会には踊り、芝居、音、美術等々様々な表現者たちが参加している。
ティタンの会は、土星の会の参加メンバーに加え、その場に集まってきた参加者も
巻き込んでその場限りで作られる群れのようなもの。何が出てくるかは未知、とにかく未知。